奈良県上牧町から世界の大舞台に。地元の期待もふくらむ。

ワールドカップで女子サッカー盛り上げる
INAC神戸レオネッサ、なでしこジャパン
（サッカー女子日本A代表）
守屋　都弥さん

　６月になでしこジャパンとしてワールドカップメンバー初選出となりました。この大きな舞台に挑めること、うれしい気持ちでいっぱいです。
　これまでの競技人生中最大の挫折は、23歳の時の膝十字じん帯損傷でした。リハビリ生活は精神的にきつかったですが、同じ怪我を経験した先輩に「焦ったら再断裂するから自分のペースでね」とアドバイスをもらい１年で復帰。高校生も同じ怪我は多いと思いますが、私はリハビリを頑張り復帰したことでワールドカップに行くことができるので、その姿を見て元気や勇気を持ってもらえたらと思います。私が小学生の時は県内に女子チームが少なく、サッカーをするために中学からひとり福島で寮生活をしましたが、私たちがワールドカップで活躍することによって女子サッカーの盛り上げと普及につながるので、責任をもって頑張りたいです。奈良からＷＥリーグに、多くの女子選手が進んでほしいです。

【プロフィール】（もりや・みやび）／奈良県上牧町出身。女子サッカー選手。26歳。小学時代は地元のエントラーダSC、奈良葛城ガールズに所属。中学・高校はJFAアカデミー福島に在籍。高2でドイツ女子ブンデスリーガ1部の1.FFCフランクフルト練習参加で短期留学。2015年、高校卒業と同時にINAC神戸レオネッサに入団。2021-2022シーズン、この年開幕したWEリーグでは、ウイングバックとして活躍し、チームをリーグ初代女王に導く。2023年なでしこジャパン(サッカー女子日本A代表)初選出、名実共に日本のトップ選手に。現在もINAC神戸レオネッサ、日本代表で活躍中。