2024 WINTER
反田 恭平さん(ピアニスト)

多様な経験から「心の引出し」つくる
ピアニスト
反田 恭平さん
皆さん学校生活はいかがですか。
私はピアノを世界中で弾いて食べている、いわゆるピアニストとして活動しています。それ故に、「どうしたらなれますか?」といった質問もよく受けることがあります。
ピアニストになるためには、音楽系の学校に行かなければいけないという訳ではありません。もちろん、幼少期にその楽器と出会うということは言うまでもなく大切ですが。改めて音楽家となり、世界中を見渡して思うことがあります。「ピアニストにとって何が一番大事な要素なんだろうか」と。それはきっと「心の引出し」だと思います。とにかく学生時代に『遊び、学び、笑って泣いて、悔しがって喜んでetc…』こういった経験を少しでも多くして欲しいなと思います。
それらは音色や構成感、悲壮感であったりと音楽に実直に関わってきます。そして人生の幅や深さが、音の色の種類に影響し、広がるのです。
「ん?、とすると…」実は音楽家とは関係のないお仕事でも、「心の引出し」は、もしかしたら大事なことかも知れませんね。
【プロフィール】(そりた・きょうへい)/東京都出身
ジャパン・ナショナル・オーケストラ(奈良市)代表取締役
2012年:高校在学中に第81回日本音楽コンクール第1位
2014年:チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院に主席で入学
2016年:デビューリサイタルで2000席完売
2021年:第18回ショパン国際ピアノコンクールで第2位