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現在と描く未来を語る、先輩たちからのメッセージ 働く先輩

2024 SUMMER

佐藤薬品工業株式会社

 佐藤薬品工業(橿原市、佐藤雅大社長)は1947年の創業以来、「事業を通じ国民の保健衛生に貢献する」の社是のもと、内服固形剤の製造技術と品質管理を強みに、医薬品の受託製造のリーディングカンパニーとして業界を牽引してきた。新たに「経営 Vision“S”2030」を掲げる同社は、受託製造に加え自社ブランドの販売強化に取り組み、コーポレートスローガン「Familiar With People 〜人々に親しまれるヘルスケアカンパニーへ~」を全社一丸で目指す。今回は、その第一線で活躍するブランド戦略部、開発部、そして全国有数の名門チーム軟式野球部の若手社員を紹介する。

 

 

 

 

 

女性の悩みに寄り添った商品を
ブランド戦略部
下浦まゆうさん(25)

 

 同社はビタミン剤の新ブランド「Cheervitamin」を立ち上げ、4月からオンラインショップでビタミンB1主薬製剤「チアビタミン錠B」、さらにさとやく医薬品シリーズ5製品を発売している。下浦さんはこれらのブランディング、広報を担当する。とりわけ、「チアビタミン錠B」は全面的にパッケージデザインを任された思い入れのある商品だ。ビタミン剤と言えば、女性目線のパッケージが少なく、女性は手に取りにくい印象を抱く。「仕事や家事、育児に頑張る女性の体の疲れに効く、自信のある商品です」と下浦さん。「女性が親しみを感じられるデザインを意識した」。また、さとやく医薬品シリーズ5製品については、シリーズ感を出すためにデザインを揃え、一目で効能が分かるパッケージにした。
 兵庫県出身。大学は理学部に進み4年間、奈良で過ごし住みよい土地に愛着を持った。製品企画がしたいと同社へ入社し、2年目。職場は社長や上司と意見を交わし、若手の意見も取り入れてもらえる環境という。「一からブランディングに携わり、世の中に商品を広めていくワクワク感がある。ブランドを大事にし、商品の魅力を発信したい」と目を輝かせる。
 現在、女性特有の不調や悩みをサポートする健康食品のブランドの立ち上げを進めている。下浦さんは「女性の悩みに共感できるからこそ、悩みを解決し元気になれる商品を企画したい」と力を込める。「『さとやく』の認知度を高め、店頭販売を増やしたい。そのためにも早く一人前になれるよう頑張りたい」と笑顔で抱負を語った。

 

下浦さんは「『チアビタミン錠B』は右肩上がりの曲線とグラデーションのデザインで、元気と軽やかさをイメージした」と話す

 

 


 

 

「さとやく」ブランドを全国へ
ブランド戦略部
錦織 柚希さん(23)

 

 4月にリニューアルしたECサイトのキービジュアルには、広い奈良の空、付近に流れる曽我川、その中心に同社の開発、医薬品、美容部門などのエキスパートが描かれている。「オンラインで購入する人に、奈良や会社の魅力が伝われば」と錦織さんが担当し手掛けた。
 生まれも育ちも大阪だが、「自然が多く穏やかな奈良の街並みが落ち着く」と話す。人の健康や生活を支えたいと、同社へ入社し2年目。化粧品のブランディングと広告を担当する。
 秋にはスキンケア商品のリブランディングを予定している。「化粧品は効果やテクスチャー、香りなどの感じ方に個人差があり、価格帯やターゲット層の設定も難しい」。約一年間、議論を重ね、ようやく最終段階まで漕ぎ着けた。容器やパッケージのデザインも錦織さんが担う。「話し合ってできた商品には愛着がわく。商品が形になっていくのが仕事の原動力」と話す。また、4月に発表したスキンケア発想の美容サプリメント「リポシーラⓇ」の広告も担当した。「SNSを通してお客様から喜びの反応をもらえることも、やりがいにつながっている」と語る。
 夢は、店頭販売を拡充し、自社商品が全国に並ぶこと。「店頭什器やコピーワーク、ノベルティなどで付加価値をつけ、話題性や注目度を高めて、商品の魅力を伝えていきたい」と展望した。「『さとやく』ブランドの知名度を全国に広められるよう頑張りたい」と意気込む錦織さん。「好きになって使い続けたいと思ってもらえる商品を作りたい。お客様の心や日常生活を明るくできれば」とやさしく微笑んだ。

 

社員のアイディアから生まれた、さとやく石鹸シリーズは奈良県産の素材を使っている(最前列中央)

 

 


 

 

「さとやく」で働ける幸せ
開発部
川崎 莉沙さん(28)

 

 日本屈指の薬草のまち、宇陀市の出身。高校時代は吹奏楽部に所属し、野球部の応援のために毎年、高校野球奈良大会が実施される「さとやくスタジアム」で演奏を行っていた。大学、大学院は工学部に進み、自身の生い立ちに関連する同社に縁を感じ入社した。
 受託製造と自社ブランド商品の製造を行う同社。受託製造は技術移管に2年は掛かり、自社ブランド商品はブランド戦略部が企画したものを開発部が開発し、一から製造するため最低でも3年は掛かるという。開発部は「製剤」と「分析試験」を主とするグループにそれぞれ分かれており、川崎さんは「製剤」を専門にしている。「自分で作った製剤が形になった時にやりがいを感じる」と語る川崎さん。一方、思ったように結果が得られない場合、「試行錯誤をして、解決できるとうれしい」と話す。
 入社3年目。川崎さんは、製剤のサブ担当を務めている。職場は「アットホームで、上司に相談しやすい環境」と笑顔で語る。年々、グループのチームワークも増しているという。「自分が作った薬が薬局に並んだ時に、仕事を誇りに思う」という話を上司や先輩からよく耳にする。川崎さんは「自分もゆくゆくは販売まで辿り着けるように仕事を頑張りたい」といい、「そのためにも経験を積み重ねていきたい」と目標を語った。
 生まれ育った奈良は薬の発祥の地。「歴史ある奈良の製薬会社で働くことができ、幸せに思う」と微笑む。「今後も皆さんに飲んでいただける安心安全の薬を作っていきたい」と笑顔で話した。

 

有効成分を抽出し分析する川崎さん

 

 


 

 

 

チーム一丸となって高みへ挑戦
製造部第四製剤課 野球部
主将 中尾 友樹さん(28)

 

 野球を始めたのは小学校3年生からで、高校は兵庫県の育英高校、その後亜細亜大学へ進学しました。当時、大学OBの方が佐藤薬品工業の野球部に所属されていた関係で就職先として紹介いただきました。製薬会社という事で良いイメージを持っていましたので、お世話になろうと決めました。現在入社6年目です。業務は一般社員と同じ時間働き、それから21時前ぐらいまで練習するのですが、自分は辛いと思った事はないです。西日本大会では優勝した事がありますが、全国優勝の経験はありません。日本一を目指しているので実現したいですね。佐藤薬品工業は、地域に密着した会社ということで、この地域の方も佐藤薬品の野球を応援してくれる。OBの方にも応援に来ていただいており、その声が力になっています。1966年にこの野球部ができてから58年、あと2年で60年。現在選手は17人で、私は選手でいえば上から2番目の年齢になります。
 これから野球を始める子供たち、野球をやっている子供たちにはプロを目指してやって欲しいですし、野球だけに関わらず自分から言える事は「何事も挑戦する事」が大事だと思います。失敗を恐れて挑戦しないというのは勿体無いなと思います。何事にも挑戦するという強い気持ちを持って取り組んでいって欲しいです。野球の魅力の一番はチームワークだと思っています。創業者は人材育成やチームワークづくりを目的に野球部を作ったと聞いており、それが仕事にも反映されていると感じています。

 

全国優勝を目指す野球部一同

 

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