『バチバチ』に体を張って
天理高校第二部　ラグビー部
主将　山口　きよし

　私が所属している天理高校第二部ラグビー部は、１９５８年の創部から60年を超える伝統あるクラブです。クラブ活動は放課後に約45分間の練習を行っています。全日制の学校と比べると練習時間は非常に短いですが、そんな中でもチーム一丸となって集中して取り組んでいます。
　昨年度を思い返すとコロナ禍で、思うように練習に人数が集まらなかったり、試合を棄権しなければいけないことがありました。本当に悔しく、もどかしい気持ちでいっぱいでした。また、私の兄が４年生の時には、新型コロナウィルスの流行し始めた年で、全国大会予選以外の公式戦はすべて中止となり、悔しい思いをしている姿を近くで見ていました。この５月より様々な制限が緩和され、クラブ活動もコロナ禍以前の形に戻ってきました。しかし、兄たちやコロナ禍で様々なことをあきらめなければならなかった先輩たちの思いを忘れず、今ある状況に感謝して思いっきりラグビーを楽しみたいと思います。
　今年のチームスローガンは『バチバチ』です。チームのために体を張って、大きい相手に臆することなく戦おうという意味が込められています。体も小さく、まだまだ練習は必要ですが、11月の全国大会予選では強豪校に勝てるように日々努力していきたいと思います。